テキストボックスなどのコントロールは、Nameプロパティを持っています。このNameプロパティでコントロールにアクセスすることになります。
Nameを決定するときに悩ましいのが、適切な名称がすぐ枯渇してしまう、という問題です。
例えば、体重を入力するテキストボックスと、そのテキストボックスの右側にラベルをつけるためのテキストブロックを並べる場合があります。この場合、テキストボックスに「Wight」などとつけてしまうと、テキストブロックのNameを何にしようか?と悩むことになります。
そこで、解決方法が二つあります。
どちらを採用しても良いのですが、私の場合はプレフィックスをつける方が好みです。なぜならば、VisualStudioのインテリセンスとプレフィックス方式の相性が良いからです。
なぜ相性が良いかを考えるために、コーディングの流れを追ってみましょう。
- 「あのテキストボックスにアクセスしたいなー」などのように、アクセスしたいコントロールの種類がまず頭に浮かべる。
- そのコントロールのNameプロパティの値を思い出す。
- そのコントロールのNameの値を打つ。
VisualStudioでコーディングする場合、1の時点でコントロールのプレフィックスを打ちます。すると、インテリセンスでテキストボックスの候補が出てきます。後は、その候補から必要なコントロールのNameを選ぶことができます。
VisualStudioのインテリセンスとプレフィックス方式の相性の良さを実感してもらえたでしょうか?
ただし、プレフィックス方式の場合も、Nameの頭に「TextBox」などとつけると、可読性が落ちてしまいます。よって、省略形をプロジェクトの最初に決めておくことになります。
たとえば、
コントロール | プレフィックス |
---|---|
TextBox | Tbx |
TextBlock | Tbl |
Button | Btn |
CheckBox | Chb |
などとしています。
もっとも、VisualStudio2010ではインテリセンス機能が強化されたため、サフィックス方式でも問題ないかもしれません。選択肢が増えるのは喜ばしいですね。